roseに口づけを

愛島セシルに愛を捧ぐウェブログ

アニメーション映画「シンデレラ」を観ました

昨日、ディズニーのアニメーション映画の「シンデレラ」を観ました。
初めて観たんですけどとても面白かったです!
特に、私はシンデレラの可愛さに感激しました。

それから、アニメーション技術がすごいことが分かりました!
素人目にも見ていてわかったのですが、そういう話はアニメのプロの人がたくさんしていると思うので、日記に詳しく書きたい気持ちにはならなかったです。
なので私は普通にストーリーの感想を書きます。


強い女性シンデレラの原点はここに!アート作品のように美しいアニメ!

製作年1950年(74分)カラー
製作国アメリ
監督ウィルフレッド・ジャクソン
出演アイリーン・ウッズ、ウィリアム・フィップス

継母にいじめられながらも毎日を前向きに生きる女性シンデレラ。
ある日、お城で王子のお嫁さん探しのための舞踏会が開かれシンデレラもドレスを着て参加することを夢見る。
ドレスを持たないシンデレラは自分でドレスを裁縫しようとするが、継母はいじわるをして次から次へとシンデレラに仕事をいいつけ時間を与えない。

見どころ
当時ディズニー社は、「白雪姫」の後なかなかヒット作にめぐまれなかったのですが、この作品の大ヒットにより経営状態を持ち直したといわれているほどこの作品は空前の大ヒットとなりました。
劇中歌の大ヒットがそれらを後押ししたともいえます。
フェアリーゴッドマザーのうたう「ビビディ・バビディ・ブー」やシンデレラ歌う「夢はひそかに」は今では誰もが愛する楽曲として広い世代に愛され続けています。

引用元:金曜レイトショー - シネマトゥデイ

私の家はディズニーアニメを観る習慣があまりありませんでした。
ディズニープリンセスについても、ディズニープリンセスが出てくるアニメはリトル・マーメイドしか観たことがなかったので、メンバーが誰なのか知りませんでした。
高校の時にディズニー好きの同級生と話すまで、ずっとサンベリーナディズニープリンセスの仲間だと思っていました……。

他に観たことがあるディズニーアニメは、サンタのおもちゃ工場の話とクリスマスの日にチップとデールがプルートに意地悪をして3匹が追いかけっこする話が同時収録された、クリスマス用の特別なビデオテープだったと思います。
これは気に入っていたので何回も観た記憶があります。
昔はこのビデオの影響でチップとデールのことが嫌いでした。今は普通に可愛いと思います。

あとはビデオ録画していたポカホンタスノートルダムの鐘を観た記憶がありますが、どちらも話が難しかったことしか覚えていません……。
チョイスが偏ってますね。


シンデレラの話に戻ります。
私はシンデレラの基本のお話は、なんとなく知っていました。
スーパーマーケットで売っていた絵本や実写版の映画(テレビ放送版)を観たことがあったからです。
しかし、ディズニーアニメ版はそのどちらともお話の描き方が違っていたので新鮮な気持ちで観ることができました!

ディズニーアニメ版はミュージカル調なので、随所でシンデレラの歌が聴けるところが特徴的だと思います。
シンデレラの歌声がとてもとても素敵でした!
それから、動物達が奮闘する場面がたくさんあってコメディーの要素が強いと感じました。
動物達はみんなコミカルな動きで画面の中をたくさん動くので、見ていて全然退屈しませんでした。
それにみんな愛嬌があって可愛かったです。
意地悪な猫のルシファーでさえも憎めないキャラクターに思えてしまうようなところがありました。
とにかく動物達の出てくるシーンがとても楽しかったです。
予想していたよりも面白かったです。
今まで観たことがなかったのをもったいなく思うくらい、面白かったです。


それから、アニメを観ながら、私はシンデレラに偏見を持っていたことに気が付きました。

シンデレラというと、シンデレラ症候群という言葉のせいで「王子様と結婚することを夢見て待つだけの女性」のようなイメージを抱きがちです。
ですが、実際にアニメを観るとシンデレラが王子様の迎えを待つ場面は出てきませんでした。
この言葉とシンデレラのストーリーが全然違うことが分かりました。
私はシンデレラのことをよく知りもしないで、心のどこかでシンデレラを馬鹿にしてしまっていたと気が付きました。
反省しました。

ディズニーアニメ版のシンデレラの夢は「王子様と結婚すること」ではありませんでした。
結果的に王子様と結婚することになっただけで、王子様が目的ではなかったのです。
お城に行くことにも憧れていましたが、シンデレラの1番の夢は「幸せになりたい」という純粋なものでした。

それに、お城に行きたいと言っても、王子様に会うことは重要ではなかったようでした。
「遠くに見えるあのお城に行ってみたい」「お城で開かれる舞踏会に行ってみたい」というものでした。
憧れの場所に一度でいいから行ってみたい!という夢なのです。

また、舞踏会に行く夢が叶ってからも、夢のような体験を糧にこれからの日々を頑張ろうと決めていました。
シンデレラ症候群の話をする時に言われる、高望みする女性像とは程遠い考え方です。
つまりシンデレラはとても可愛い女の子なんです!!


こんなにもシンデレラが謙虚なのは、このアニメが子供も見るものだからなのかなと思いました。
というか、このアニメは子供に向けた教訓になっているところがあるなと思って観ていました。


主人公のシンデレラは明るくて前向きで素直な人です。
意地悪な家族に辛い仕打ちを受けても仕返しをしようなどとは思わないところが、まさしく善人だと思います。

シンデレラは父親が存命の時から犬を飼っていたようなのですが、名前はブルーノといいます。
ブルーノは、継母が連れてきた猫のルシファーと険悪な仲です。
ルシファーが意地悪をしてブルーノを怒らせ、ブルーノがルシファーを追い回して懲らしめるので、二匹はいつも喧嘩をしているようでした。
力関係こそ違えど、二匹の関係はシンデレラと継母家族の対立構造とよく似ています。

しかし、その度にブルーノはシンデレラに叱られているようでした。
シンデレラはブルーノに対し、ルシファーと仲良くなれるよう努力しなくちゃダメだと教えていました。

二匹の喧嘩とシンデレラと異母家族の対立構造が似ていることを考えると、
シンデレラ自身も継母家族と仲良くしようと努力したけれど上手くいかず、召使いのような扱いをされるようになってしまったのだろうと察することができます。

それでも、シンデレラは人を憎んだり仕事を放棄したりせず毎日やるべきことをしっかりこなしています。
これはフィクションではよくあることですが、人間として考えると素晴らしいことだと思います。

シンデレラというと、よく「王子様を待つ受け身でか弱い女性」と言われがちですが、ディズニーアニメ版シンデレラは決して弱くはありませんでした。
冒頭で引用した金曜レイトショーの特集ページでの紹介文の通り、強い女性でした。

シンデレラは、周りを憎まず善行を積めば幸せになるチャンスが来ると信じて強く生きていました。
そしてただ待つのではなく、自ら行動して「お城で開かれる舞踏会に行ってみたい」という夢を叶えるチャンスを掴もうとしていました。
でもそれは、邪魔されて失敗に終わってしまいます。

ここでシンデレラの心がとうとう折れそうになるのですが、この時に救いの手を差し伸べるのが「妖精」や「動物達」だったところが、とてもファンタジーです。
このファンタジーという点にのみ着目すると、このお話は奇跡が起きたお話でしかないかもしれません。

ですが、現実でも努力している人を見守る人がいて、誰かの助けを得て困難に打ち勝つことができるケースはあるはずです。
このアニメで描きたかったのも、降って湧いた奇跡を待つだけの夢物語ではないのかもしれないと思いました。

努力が報われない時に力を貸してくれる人がいる、という希望を描いた話とも読み取れました。
そしてそんな希望がもたらされる人の条件は、辛くても周りを憎まず、成功のため努力し続けることなのかもしれません。
簡単なようでとても難しい話だなと思いました。



私は「シンデレラ」を自分の目で観て、今までこのお話に対して偏見を持っていたことに気が付きました。

世間には自分の目で見たものしか信じないという人がいますが、私はそうではないのです。
他人の言葉に惑わされて自分にとっての大事なことをよく見失います。
なので、自分を信じる力が強い人のことはとても尊敬します。

私も自分の見たものや自分の感じたことに自信を持って、大切にできるようになりたいな。
と思いました。