roseに口づけを

愛島セシルに愛を捧ぐウェブログ

カラスの翼は青かった!

先日、私は本物の「カラスの濡れ羽色」を初めて見ました。
その日は雪だったのですが、晴れ間に遭遇したカラスの羽が少し濡れていて、色がとても美しかったのです。

絵本で見て記憶していたカラスの羽は黒ですが、そのカラスの羽は青や紫にも見える美しい色でした。
カラスの濡れ羽色は単なる黒色ではないということを、本物を見て初めて知りました。

絵本と本物のカラスの違いは体の色だけではありません。
絵本のカラスは嘴が黄色ですが、実際のカラスの嘴は光沢のある黒です。

カラスとは、艶のある黒い体から、光の加減で青や紫に輝く羽がたくさん生えている、美しい鳥なのですね。
発想が陳腐ですが、こんなに身近なところに青い鳥がいたんだなと思いました(笑)

このことを小学生の頃から知っていたら鳥博士になれたかもしれません。
しかし、学校の図工の時間にカラスを青で塗っていたら間違いだと言われて直されたことでしょう。

私がしたい話は小学校の先生を批判する話ではありません。
絵は目で認識するものなので、それらしく見えるように描かなければならない記号的な要素があると言いたいのです。

羊飼いはキリスト、聖母や蛇を踏む女性はマリアというように、絵を見る時にモチーフと人物を照らし合わせて何を描いたのかを判断できるという話です。

宗教の絵画はルールに基づいて描かれているので話が違いますが、カラスを何色で塗るかという話に関しては固定観念の話と言える気がします。
固定観念であり、鑑賞する側の共通認識とも言えそうです。

だからつまり、その共通認識さえ掴んでいれば、絵が下手でも描きたかった物が何なのかを正しく伝えることはできるのではないか?と思いました。

だから何っていう話……。
おわります。