roseに口づけを

愛島セシルに愛を捧ぐウェブログ

本当に必要でしょうか?

私は当たり前の話を考えすぎるところがあります。
考えたことや気が付いたことをブログに書いてはいるけれど、どれも世間にとっての当たり前なことばかりであろうことは知っています。
でも、自分で確認するために書いているということにして、なんともないブログを書くぞ(笑)

以下本題

最近の話ですが、手に入りそうだったものを手に入れ損ねました。

忘れていたので実は欲しくなかったような気もするんだけど、手に入らないとわかった途端、とてつもなく欲しくなるのは何故でしょう。
私の血の気が多いだけ?

私の欲しかった物は、今すぐに必要とは言えない物です。
日用品のように生活に必要だから欲しいものは、買えるお金と時間を確保して自分で買うタイミングを選んで買います。
買いに行ったお店にない場合、今すぐに本当に必要な物であれば違うお店に行ってでも買います。
ですが私が買えなかった物は、今は買えなくても仕方がないと思って諦めるような物でした。
その点が私の欲しかった物と決定的に違います。

でも違うところは他にもあります。
日用品は代替品があるけど、私が欲しい物には代わりになる品がありません。
だから本当に必要な物ではないのに、手に入らないと悔しいんですね。


それで思ったんですけど、私が2次元アイドルを実在するように見せかける演出が嫌いなのも「手が届かないから悔しい」っていう同じ理由かも知れないです。

実在しているように見せかけて、東京で芸能活動をしているように演出されても絶対に一目見ることすら叶わない。
それが分かっているから嫌なのかも知れない。
実在する芸能人も実際に見ることはないと思うけど、可能性は0じゃないかも知れないから少し違うと思います。
実在していれば、もしかしたらサイン会とか握手会とかやるかも知れないし、イベントに行けば遠目からでも見られるかも知れない。
2次元アイドルはそれが絶対にあり得ないからもどかしい。
芸能活動しているらしいのに、絶対に一生その手に触れることすら出来ないんです。
何の目的があって実在するように見せたいのかが分からなくて、ただむしゃくしゃして終わるところが嫌です。


今はバーチャル技術が発達していて、いろんな企業が競うようにして、バーチャルとリアルとの狭間の世界を作ろうとしていると思います。
その一方で、数が増えた分、ただ技術を使いたいだけで何を実現したいのか分からないものも増えている気がします。

最初に始めた人は目的を持って始めたと思うのですが、
先駆者に追いつきたいとか、ライバルに負けまいという気持ちで始めた人は「これを実現してどうしたいか」がぼんやりしているように感じます。
個人でやる場合はただ楽しければいいと思うけど、会社がやる場合は「実現して世界にどう影響させたいか」を考えたり「実現した結果で得られる利益」などを想定するはずです。
明確な目的や目標が必要だと思います。
技術を進歩させてから用途が見つかる場合もあるだろうけど、目標がないままそこに到達できるほど走り続けられる人がたくさんいるとは思えません。

流行りに乗ろうとするだけの会社や他社に負けないことが目的の会社は、技術を使ってしたいことがあやふやになっていないか疑問です。
自社の技術を見せつけたいだけに思えます。それも会社のやり方として正しいのかな。
でも、せっかくすごい技術を使っていても、何のために作ったんだろう?本当に必要なの?と思ってしまうと、結果的に技術のすごさも伝わりにくいと思いました。


2次元アイドルを実在するように見せかける演出はバーチャル技術とは違うけど、どうしてやっているのかよく分からないところが似ています。
実在しない人を実在するように見せかけたいのは分かるけど、その人を使って何がしたいのか、そうした結果どうなるのか、が分かりません。
結果がもたらす影響の良さが分からないので、どうしてそんな演出をしたいのか理解できません。
正しいか正しくないかどうかの話ではなくて、私には良さが分からないという話です。

現実と2次元(バーチャル)の距離が近付くことを、まるで「世界のみんなが望むこと」みたいに言う人を見たことがあります。
その人の言うみんなって本当にみんななのか疑問です。
「狭い世界のみんな」の話じゃないの?仲間内で一瞬騒いで終わりじゃないの?と思ってしまいました。
そういう、目的があやふやでスケールが大げさなところが納得いかなくて、私は好きではないんだと思います。


とかなんとか長々と書いたけど、私は結局、キャラクターのセシルさんが「実在するという設定」によって私の手の届かないところに行くのが嫌なだけです。

はあ、強欲。
薄々分かってたけど強欲すぎました。
私はオタクになろうとするのをやめたけど、今はもっと別の気持ち悪いものであるなと思いました。