roseに口づけを

愛島セシルに愛を捧ぐウェブログ

All StarやRepeatに対する不満

一昨日の日記で冬休みにAll Starやるとか書いたけど、
やっぱりやらないと思います。
その理由を書いた話と、
いつの間にか消えてる設定があることへの不満と、
Repeatの追加要素についての不満点を書いた日記です。

All Starの話

All Starはカミュルートに出てくるライバル(当て馬役)のセシルさんがシルクパレスの女王と結婚させられそうになる話があって、
それが嫌で遊べないことを思い出しました。

アグナパレスとは、代々ミューズの加護によって繁栄してきた国であり、
ミューズの血脈に宿る神の力を濃く受け継いだ者が王位を継ぐという設定がありました。
だから、ミューズの化身の血縁者の血が薄くなるのを嫌がって余所者の血を嫌う国だと思っていたし、
そういう経緯のせいで、日本人の血が入ってるセシルさんは黒猫にされて追放されたと思ってたので、*1
結婚の話が持ち上がることがもうあり得ないっていうか、
その展開やるの違くない?って思っていました。
このカミュルート考えた人ってセシルさんに興味ないんじゃない?って思ったんでした。

そもそもシルクパレスの女王が嫌いなのでどうあがいても嫌ですよー!
この女王様は、後出し設定で武装してる後発キャラクターの立場から、アグナパレスの国民や王家のことを能天気な馬鹿呼ばわりしてくれちゃったもんだから、
アグナパレスの設定を上書きしやがったな……と悔しく思ったので嫌いです。


それに、シルクパレスはアグナパレスの設定パクリすぎな気がします。
他作品から真似るのはあるけど同じ作品内で被らせるって何がしたいのかよく分からないです。
プレイヤーを混乱させたいのかな。

いつの間にか消えてる?設定の話

例えば、ニックネームをつけるのが恋人への愛の誓いの意味になるのはアグナパレスの文化だった気がするんだけど、
途中からシルクパレスの文化ってことになっててよく分からなくなりました。
アグナパレスの設定からは消えたっぽい?


セシルさんは最初から主人公に好意的なタイプのキャラクターなのですが、
その理由として、ニックネームをつけるのが恋人への愛の誓いの意味になるという設定があったんです。
つまり、クップルって名前をくれた主人公は自分を恋人として愛してるんだ!と勘違いしていたから、
自分も主人公のことを愛していると言っていたんです。*2
この設定がないと、セシルさんが両思いの根拠がないのに女の子にキスする変な人みたいになっちゃうじゃないですか。

実際にセシルさんのことキス魔呼ばわりする人見たことある。違うのにな……。*3*4

ここからRepeatの話

Repeat以降のMemorialで寝てる主人公に勝手にキスしてた描写が追加されちゃったけど、Memorialは後付けなので本編ストーリーとは矛盾しています。*5

セシルさんは、人の話聞かない強引なところあるし、
自分の気持ちに自信があるけど、諦めも悪い頑固なところがあるキャラクターだと思います。
だから、主人公に「ワタシの愛を受け入れてくれるまでずっと待ちます」とか言っちゃうんだけど、
それは文化の違いによって起きる勘違いっていう設定の部分もあります。
だから悪いことだと分かれば反省するし、はっきり嫌がられたらちゃんと謝るキャラでもあるんです。

Repeatのセシルルートでは、
両思いになれると思って自信があったセシルが、
HAYATOのキスを拒んだ主人公を見て、勝手にキスしたことを泣いて謝る展開があります。*6
そして、それからはキスでの変身は控えて自力で変身するようになる……。
というのが以降の展開に関わってくる大事な要素だったんです。


猫になる呪いをかけられたセシルは、普段は猫の姿になっています。
サタンと戦うためには魔法を使って戦わなければなりませんが、魔法は人間の姿にならなければ使えません。
なので、主人公とキスすることで一時的に呪いを解く必要がありました。
自力で人間に戻ることもできますが、その方法では体力を消耗するため、寿命を削ると言われていました。

だから、主人公とキスをしなくなったことで、セシルはストーリー終盤に衰弱死しそうになります。
衰弱したセシルを助けようとする中で本当の愛が芽生えるので、
セシルが衰弱することと、その理由付けは、ラブストーリーの山場の場面につながっていく重要な要素なんです。
二人がキスをしないことは、恋愛ストーリーを良く見せるための、盛り上げ要素になっているわけです。


セシルが主人公にキスするかどうかって言うと、ごく小さいこだわりに思えるかもしれないです。

でも、それがきっかけで信頼関係が深まって本当の恋愛が始まるストーリーだとすれば、
絶対テキトーにしちゃいけないはずの大事な要素だと分かるはずです。


だからMemorialで余計なキス描写を入れられて私は腹が立ったし、
Memorialを書いた人は本編をきちんと読んでいないなと思ったし、
よくもストーリーをぶち壊してくれたなと思いました。

こうやって本編との矛盾があるし、それがストーリーのカタルシスを壊してると思うから、私はRepeatからの追加要素が嫌いです。*7
特にMemorialはプロの仕事だと思いたくないほど酷い出来だと思っています。


その思いが決定的になったのは、Repeat翔ルート5月のメモリアル『No.87 だまって守られてろっ!』を読んだ時です。
このメモリアルは本編との矛盾が大変わかりやすいテキストです。
内容は翔ルート5月本編の体育祭の前日譚。
翔が主人公と一緒にスニーカーを買いに行った日の話と、体育祭中の翔が心情描写を語るショートストーリーです。

5月の本編では、翔は音也を「Aクラスの一十木」と呼んでいて、音也を知らない人だと言う主人公に「今度紹介してやるよ」と言う場面が確認できます。
しかし、その前日譚のはずのメモリアルでは、翔が音也を音也と呼んでいたり、主人公と音也が既に知り合いだったりする。

翔が音也を「一十木」と紹介したのは、主人公が分かりやすいようにわざとそう言っていたとも取れますが、翔はそういう気の遣い方はしないキャラに思えます。*8
主人公に関してはどうやっても説明がつきません。
前日譚で会っていたのに知らない人だと言うのは明らかにおかしいです。
このMemorial書いた人は本編のテキストちゃんと読みましたか?


このようにたくさんの矛盾が見つかるため、
翔やセシルのMemorialを書いた人に対して、二次創作気分で書いてませんか?と思ってしまいました。

こんなんだから乙女ゲームのテキストはレベル低いって言われるんだよ!
女性ゲームプレイヤーのことなめてんのか!って怒られてても擁護できないよ!


Repeatってアニメ効果で結構売れたはずなのに、
「メモリアルとアフターストーリーって本編との矛盾ひどくない?」って言う人を見たことなかった。
私も不満をここまで詳細に書いたことはなかった。
ここは私の日記帳なので思う存分に書けました。
書けてすっきりしました。


というわけで、冬休みは違うことをします。

*1:サタン封印のためにミューズと契約して王にならなきゃいけないと判明した時に「国の誰にも望まれていなくても王位を継ぐ」と覚悟を決める場面があったはず

*2:それに対して主人公は猫に名前をつけた感覚だったから気持ちのすれ違いが起きてました。でもセシルさんの方も、本当に愛が芽生えるのはルートの後半になってからです。

*3:ネットで誰かが大袈裟に言ったことを、それが真実みたいに広めるのやめてほしい。

*4:あとネットでは、翔くんは唯一の紳士って童貞弄りする人いたけど、実際遊んでみたら「今後一切キスもハグもしなくていい」って言ってたのに、オーディション終わる前にハグとかキスしてた。だから普通の乙女ゲームキャラだし、年相応の男の子だと思う。

*5:AAとSSのMemorialは後付けじゃないから好きです。

*6:セシルは主人公がHAYATOのテレビを熱心に見る様子を知っていて、主人公はHAYATOに恋愛感情を持っていると思っていました。大好きなHAYATOのキスを嫌がるなら自分にキスされるのも嫌だったはずだと気が付いたようでした。

*7:アフターストーリーにも思うところあるけどこの記事に書くと話が逸れるから書かない。

*8:敢えて苗字で呼ぶよりは下の名前で紹介して自分と仲が良いことを伝えるタイプに思える。